不妊のための栄養素~ビタミンA~

前回に引き続き不妊のための栄養素を紹介したいと思う。

今回はビタミンAだ。

ビタミンAはビタミンEと同じ脂溶性のビタミンである。ビタミンAが極度に不足することで、妊娠しにくくなったり、妊娠したとしても胎児に奇形などの障害を及ぼすので、ビタミンAは出来るだけ不足させてはいけない栄養素なのだ。

妊娠におけるビタミンA欠乏の悪影響を箇条書きで紹介したいと思う。多くはマウスなどの動物実験によるものだ。

  • ビタミンA不足の飼料を与えたマウスは妊娠期間が延びたり、難産になったり、時には母子両方が死ぬ場合も少なくなかった。
  • ビタミンA不足の飼料を与えた母牛から生まれた6頭の子牛のうち、2頭は死に、1頭は立つことができず生まれて間もなく死に、3頭は虚弱で目が見えなかった。
  • 子犬の場合、ビタミンA不足のエサだと聴覚と平衡感覚の退化の症状をもたらす。場合によっては耳が全く聞こえないこともある。
  • ビタミンA欠乏症の家畜にしばしばみられる徴候は、出産した子牛が非常に病弱で、眼の障害にかかっている場合がある。
  • ビタミンAが不足すると、メスの動物において発情期と排卵期が一定しなくなり、その結果不妊症が起こる。さらに、不妊を防止するビタミンEを大量に飼料に与えても、ビタミンAが欠乏すると流産することもある。
  • 交配前と交配後のそれぞれ30日間ビタミンAが与えられなかった親豚から生まれた全ての子豚には眼球がなく、外耳の未発達、口唇裂、肝臓、卵巣、睾丸の位置異常があった。

ウェストン・プライス著「食生活と身体の退化より」

この結果だけでもビタミンAの重要性がわかると思う。妊娠しにくくなるだけでなく、胎児の障害、特に眼、耳、口蓋の障害がみられるようだ。

一般的にビタミンA欠乏症で有名なのが、誰もがご存知の夜盲症(トリ目)だ。夜になると目がよく見えなくなる人はビタミンA欠乏症が疑われる。

それと、ビタミンAの不足でドライアイや老眼になる場合もある。ビタミンAは様々な眼の障害を予防・改善する作用があるのだ。なので、上記のような眼の問題がある人で妊娠を希望している人は今すぐビタミンAを摂取する必要があるだろう。ちなみに、発展途上国の子供における失明の原因のNo.1はビタミンA欠乏によるものなのだ。

その他、ビタミンAは粘膜や肌に潤いを与える作用があるので、乾燥肌や粘膜の問題(胃潰瘍、風邪をひきやすい、慢性下痢)などがあればビタミンA不足を疑おう。踵のひび割れや魚の目もビタミンAの不足だといわれている。

そんなビタミンAだが、欠乏症だけでなく大量摂取した際の過剰症があることでも知られている。

その症状は、頭痛が主で、その他皮膚が剥がれたり、吐き気、脱毛がおきたりします。

ただ、こういった過剰症は、推奨量の何十倍以上を長期間摂取した場合に起こるとされているので、それほど心配はないだろう。

ただ、人によってはそれほど多い量でもないのに過剰症が出る場合があるので、ビタミンAは慎重に摂取量を増やしていく必要がある。例えば、いつも起きないような頭痛がし始めたら、すぐに摂取をやめればひどい症状になることはない。

ただ、口唇裂、口蓋裂に関しては、ビタミンA過剰摂取が原因で起きる場合もあるので、妊娠中の大量摂取は控えたほうが良さそうだ。

では、1日にどれくらいの量を摂取したらいいのだろうか?

パーソナルトレーナー山本義徳氏の書籍「ビタミンのすべて」より引用させていただくことにする。

厚生労働省は1日に45000IUを最低健康障害発現量とし、安全のためその5分の1の9000IUを1日の上限量としています。

もう少しわかりやすく説明すると、頭痛などのリスクが起こりうる最小の量が、1日45000IUということです。そしてさらにその5分の1の9000IUなら、何がなんでも安全だろうということです。

中略~

なお妊婦が摂取して問題のない量は、1日15000IUとなっています。

山本義徳著「ビタミンのすべて」より

なお、日本人男性の平均ビタミンA摂取量は1日約1800IUといわれているので、1日10000IUくらいなら過剰症の心配もなく、ビタミンAの効果を期待できるのではないだろうか。

それと、ビタミンA過剰症はタンパク質の不足で起こりやすくなるといわれている。なので、十分にタンパク質を摂取することも必要だ。

ちなみに、ビタミンAは肝臓に蓄積されているのだが、ビタミンEが十分にないと酸化して失われてしまう。まあ、昨日の記事を読んでいただければビタミンEを摂取しないなんてことはないだろうから気にしなくてもいいだろう。

ビタミンA

上記サプリメントは丁度10000IUなのでおススメだ。しかもとても安い。ビタミンAは脂溶性なので、油の多い食事や、レシチンなどと一緒に摂取すると吸収がよくなる。

〈参考〉

ビタミンのすべて/山本義徳著

食生活と身体の退化/ウェストン・プライス

メガビタミン健康法/三石巌

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