不妊のための栄養素~レシチン~

前回まで3回続けて脂溶性ビタミンが登場したので、それに関連してレシチンについて書いていきたいと思う。

レシチンはリン脂質の一種で、全ての生体膜の主要構成成分で、細胞膜の透過性を保つのに大変重要な栄養素だ。

それと、レシチンには強力な乳化作用があり、血液中の中性脂肪やコレステロールを排泄する働きもあり、胆石や脂肪肝の予防・改善にも効果を発揮する。

そんなレシチンが、不妊にも好影響を与えるのは何故だろうか?

まず、妊娠するには精子と卵子が受精しなければ始まらない。これら精子と卵子は十分な保護がないと、傷ついたり、片輪になったり、死んでしまったりする。その保護をしているのがレシチンなのだ。

先述の通り、全ての細胞は膜で覆われていて、その膜の主成分がレシチンなのだ。レシチンが十分にあれば、細胞膜による保護が十分であるといえる。

そして、受精後成長した胎児は羊水によって保護されているが、羊水中のレシチンの濃度が重要だといわれている。羊水中のレシチンが不足すると、胎児の肺臓内のレシチンが低下し、胎児は酸欠状態になってしまうそうだ。

酸欠状態になると、細胞の成長が阻害され、機能低下を起こし予期せぬ病気や障害が発生しかねない。

そして、レシチンにはその乳化作用により、脂溶性ビタミンの吸収を高める効果がある。前回まで紹介してきた不妊のために必要な栄養素である、ビタミンA、E、Dの吸収も高まるので、より妊娠しやすい状態になるだろう。

さらに、レシチンは妊娠中の高脂血症も予防する。

レシチンは大豆や卵黄に多く含まれていて、それらを多く摂取すればレシチンを体内に取り込むことができるが、体内で合成することもできる。

そのためには、不飽和脂肪酸、コリン、イノシトールが必要だ。しかし、どれもレシチンに含まれているので、レシチンの豊富な食事やサプリメントを摂取すればいい。

レシチン

乳腺炎対策の記事でも紹介したが、大豆レシチンは大豆アレルギーがある人は摂取できないし、顆粒状のものが多いので溶けにくい。なので、個人的にヒマワリレシチンをおススメしている。

上がソフトジェルカプセルで、下が粉末状のサプリメント。レシチンの摂取量は、粉末でいうと大体1日大さじ1~3杯で効果がみられるようだ。これをソフトジェルカプセルで同じだけで摂取しようとすると、5~15個くらいになる。しかもレシチンの錠剤はとんでもなくデカい。なので、コスパてきにも粉末の方がいいと思うが、その辺はお好みで。

過剰症に関しては特にないのだが、人によってはトリメチルアミン尿症(魚臭症 )になる可能性があることは知っておいた方がいいだろう。

これは、レシチンの成分であるコリンからある種の腸内細菌によってトリメチルアミンという物質が発生してしまうものだ。この物質は普通なら肝臓で代謝されるので問題ないのだが、腸内環境が悪かったり、肝機能が低下していたり、トリメチルアミンを代謝する酵素に生まれつき問題があったりすると、トリメチルアミン尿症になる場合がある。

症状は魚臭症というくらいなので体臭が腐敗した魚の臭いになる。

もしそうなってしまってもコリンやレシチンの多い食品を控えれば臭いはなくなるので安心してほしい。

コリン&イノシトール

これはコリンとイノシトールのサプリ。これとオメガ3あたりを摂取すれば体内でレシチンが合成されそうな気がする・・・。コリンはイライラにイノシトールはパニック障害に効くそうなので、そんな人にはおススメ。

〈参考〉

頭脳食品“レシチン”―驚異のIQアップ!/神津健一

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