不妊のための栄養素~ビタミンC~

さて、今日は葉酸に続き「ビタミンC」。

ビタミンCはこれまで何度か紹介してきたけど、不妊と関係があることはあまり知られていないかもしれない。

ビタミンC欠乏が妊娠に与える影響を以下に示したいと思う。

  • 妊娠初期のモルモットにビタミンC欠乏飼料を与えると、流産または胎児の吸収が起こる。
  • 妊娠後期にビタミンCが欠乏すると、死産または早産が起こったり、壊血病にかかった弱い子供が生まれたりする。
  • 雌のモルモットにビタミンC欠乏飼料を与えていると妊娠せず、卵巣に著しい変化がおこる。
  • モルモットのビタミンCを欠乏させると、雌では発情周期がみられなくなり、雄では受精能力がみられなくなる。
  • 尿中のビタミンCが著しく低下するのは排卵の時期を示している。(排卵にビタミンCが関係している)
  • ビタミンCが人間の卵子の成熟のためにも重要。
  • ビタミンCの摂取量が少なく、血清中のビタミンC濃度が最も低い母親では、早産の確率が高い。
  • ビタミンCの欠乏が、突発性流産、習慣性流産、胎盤の早期破裂などと密接な関係がある。
  • 妊娠のストレスでビタミンCが低下する。

「ビタミンC健康法/アーウィン・ストーン」より

ビタミンCが欠乏していると、流産や早産になりやすく、そもそも排卵しなくなるので妊娠しにくくなくなってしまうということだ。

ビタミンCには排卵誘発作用があり、 排卵誘発剤を服用しても排卵しない人が、ビタミンCと一緒に服用することで排卵がみられたという報告もある。

さらに、ビタミンCは精子と卵子を酸化ストレスから守る役割もある。

となれば、妊娠したい人は今すぐにでもビタミンCを摂取する必要があるだろう。

では、どのくらいビタミンCを摂取する必要があるのだろうか?

厚生労働省によれば、成人男女で75~90mg、妊婦が85mg、授乳婦が120mgとしているが、この量は欠乏症が出ないぎりぎりの量といってもいいのではないだろうか。現代人はストレスまみれなので、こんな量ではその効果は得られないだろう。

栄養療法の権威たちの多くが、一般成人で最低1日2~5g程度の摂取を勧めている。妊婦の場合は、300人以上(1971年当時)の妊婦にビタミンC大量投与を行ったクレナーによれば、妊娠期間中に必要なビタミンCは4~15gだという。

その投与方法は、最初の3ヵ月は1日4g、次の3ヵ月は1日6g、最後の3ヵ月は1日10gとした。約20%の人は最後の3ヵ月で15g必要だったという。そして、出産のときはビタミンC10gを静注してからのぞんだそうだ。

そのおかげで、流産は全体で1例もなく、分娩時間は普通より短く、苦痛が少なく、異常の発生もなく、妊娠線もほとんどみられず、分娩後の出血もなかった。会陰部がきわめて柔軟で、会陰切開は状況に応じて行い、傷は化膿しなかった。

ビタミンCは多少大目に摂取しても尿で出て行ってしまうので、過剰症は気にしなくていい。ただし、一度に多く摂取すると、ガスっ腹になったり、下痢をしたりする。これは過剰症ではなくて、吸収しきれなかったビタミンCが腸に水を引き込むから起こる。

ビタミンC

ビタミンCは合成でも天然でも効果は変わらないので、適当に安いものを選んで購入すればいいだろう。だいたい1個当たり1gのものが多いので、それを選んで、1回1個を1日3~5回摂取すればいいと思う。ただ、それでも足りないという人も中にはいるので(強ストレス、アスリート、肉体労働、アルコール常飲者、壊血病予備軍)、その倍くらい摂取しても構わない。1度に摂取すると吸収率が悪くなるので、1日3~5回に分けた方がいい。

これまで紹介してきた栄養素同様、女性だけでなく男性も同じように摂取する必要がある。

〈参考〉

「ビタミンC健康法/アーウィン・ストーン」

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