オメガ3脂肪酸については、これまでも何度か記事にしてきたけど、不妊との関連があることが判っているので、今回紹介していきたいと思う。
オメガ3脂肪酸のDHAは男性の精巣に多く含まれていて、これが不足すると精子の形態異常が起こり、男性不妊になる。
「視覚と生殖機能に必須であるドコサヘキサエン酸(DHA)/国立国際医療研究センター」
オメガ3には血液の粘度を低下させる作用があるので、生殖器の血液循環を高める効果も期待できる。
そして、DHAは胎児の脳や網膜の発達に欠かせない栄養素なので、妊婦や授乳婦にとっても必要な栄養素だ。妊娠中からDHAを摂取しておくと、産まれてくる子供は賢くなるという研究もある。
摂取量は厚生労働省はオメガ3脂肪酸を 1日に1.6g~2.4g摂取することを推奨している。これがどれくらいの量かというと、イワシ、サンマ、サバなどの青魚100gに含まれているくらいの量だ。
なので青魚を1日100gくらい摂取すればいいと思うが、いくつか問題がある。
ひとつは、オメガ3は大変酸化しやすいということ。酸化した油は過酸化脂質といって、身体にとって有害な油となる。もちろんオメガ3においても変わりはない。なので、できるだけ魚は生で食べる方がいい。
もうひとつは水銀の問題だ。水銀は胎児の発達において大変有害であることが分かっているので注意が必要だ。特に大型魚(クジラ、マグロ)ほど水銀を体内に多く蓄えている。なので、できるだけ小さめの魚を選んだ方がいい。
どういった魚が安全かは、下記PDFを参考にしていただけるといいと思う。
「これからママになるあなたへ お魚について知ってほしいこと/厚生労働省」
水銀の問題が気になる場合は、サプリメントでの摂取をおススメする。特に海外のオメガ3サプリメントは水銀などの有害重金属についてかなり厳しくチェックされている。
もしくは植物性のオメガ3である「フラックスシードオイル(亜麻仁油)」でもいいかもしれない。
オメガ3
上記サプリメントを1日2~3個摂取するようにしよう。魚油ではなく植物性のオメガ3を摂取したい場合は、亜麻仁油がおススメだ。
フラックスシードオイル(亜麻仁油)
亜麻仁油の主成分は「アルファリノレン酸」で、これはEPAの前駆物質で、体内においてEPAに変換され、EPAからDHAに変換される。つまり、同じ量を摂取するなら、EPA、DHAそのものを摂取したほうが効果は高い。しかし、あらゆる面において亜麻仁油でも魚油と同様の効果が得られるそうなので、魚油が苦手な人はこちらを選ぼう。
〈参考〉